2011年9月13日火曜日

iTunes Storeで読み解く東アジア情勢(笑)

タイトルはいわゆる釣りです。そんな大げさなものじゃありませんすいません。

拙作「TunesTimer」は現在のところ世界23カ国のiTunes Music Storeのヒットチャートをチェックして楽曲の試聴を可能にしている訳ですが、先日「iTunes Storeが更に○○ヶ国でスタート」みたいな記事を見かけたので、iTunesを立ち上げて確認してみたんです。そしたら、確かにストアが増えてました。


「うわあ、確かに昔はバルバドスなんてなかったよなあ、Eestiってどこだっけ?あ、エストニアですか」なんて調子で一覧を眺めたあと、ちまちまとひとつずつ国旗をクリックして新規のMusic Storeがないか確認していました。何故って、国によってはApp StoreはあってもMusic Storeが無かったりするんです。というか、現時点で世界90カ国のストアを確認しましたが、Music Storeがあるのはやっぱり23カ国だけなんですね。
で、ここからが本題ですが、そうやってちまちま眺めているうちに、この「ストアの一覧」って、日本と韓国で並び順が違うことに気がつきました。

これが日本のiTunes Storeから「ストアの一覧」を呼び出したところ。台湾→中国→日本→韓国の順ですね。

さて、韓国のiTunes Storeから「ストアの一覧」を呼び出すと、なんと、韓国→日本→中国→台湾になってるじゃないですか。

あれ?と思いました。そうすると中国は?
すぐ確認しました。結果は、
中国→台湾→日本→韓国の順番です。
ちなみに台湾は、台湾→中国→日本→韓国、ですね。ちゃんと自国が先頭に来ています。(しかも、結果的に日本は台湾と同じ並び順だった、という…)

これをどう考えればいいのでしょう。

  • 中国・韓国・台湾は自国のストア内では自国が(この4カ国の)先頭でなければ気が済まない
のは明らかですねえ。
他国から見た特定の国のポジション、とか他にも色々楽しい関係が垣間見えます。
iTunes Storeという、単一企業のビジネスの内部にも東アジアの国際情勢がうかがえる、そんな楽しいひとときでした。

追記:ここを見ればiTunesアプリをちまちま眺めなくても楽曲を販売しているストアをいっぺんに把握できるんですね。知りませんでした。
iTunes Store:私の国ではどのタイプのアイテムを購入できますか?
でもそれだと(iTunesアプリをちまちま眺めないと)今回の発見は出来なかった訳で…。

2011年8月26日金曜日

TunesTimer Ver. 1.1を公開しました

昨日、TunesTimerのバージョンアップ版を公開しました。今回はIn App Purchase(アプリ内課金)の組込にチャレンジしてみました。
といっても一から初心者の私がトライするにはあまりにもハードルが高そうだったので、評判の高い MKStoreKit を組み込んで実現しました。
結果は問題なく、無事にAppleの審査も通りましたよ、と。組み込むのも割合と簡単ではないでしょうか。
それから、以前の記事でも触れた、Appiraterも組み込みました。これでレビューが少しでも増えてくれると良いんですけど。
今回、一番時間がかかったのは、特定の条件下において、UIPickerViewの中身(component)を動的に差し替える方法がどうしてもわからなかった点です。
componentにはplistを読み込ませているのですが、あるトリガーが引かれた時に、例えばrock.plistをpop.plistに差し替えて読込直しても表示に反映されないのです。reloadComponent / reloadAllComponents も呼んでいるのですが、どのタイミングで reloadComponent してもダメ。
で、ヒントらしきことはわかりました。TableViewからpushした先のView上のUIPickerViewならあっさり中身が差し替わるんですよ。いままで差し替わらなかったのは、ModalView上のUIPickerViewの中身でして。うーん、自分がViewControllerの仕組をちゃんと理解していないのがそもそもいけないんですかね。
で、そこまで気付いたのですが、じゃあどうしたらいいかがわからず、この件は時間切れにして、相当恥ずかしい方法で強引に解決してしまいました。ええ、恥ずかしすぎて書けませんとも。

さて、そろそろ新しいアプリの開発をしようと思います。しかもペースを上げていきたいなあと思っています。

2011年6月27日月曜日

iCloudへの移行で「iDisk」と「キーチェーンの同期」が終了...

MACお宝鑑定団 blogの記事で知ったのですが、iCloudへの移行を機にiDiskがサービス終了、とのことだそうです。まあ、実際には移行期間があって、2012年6月30日までは継続利用可能だそうですが、これは痛い。
それってつまり、恣意的にファイル置き場をクラウド化したかったらDropboxか何かを使え、と、そう仰る訳ですね?
もっと詳細を知ろうと、AppleのFAQページを見に行ったら更に衝撃的な内容が。
曰く、

What happens to the other sync services I use for my Mac?
Syncing of Mac Dashboard widgets, keychains, Dock items, and System Preferences will not be part of iCloud, but will continue to be available for you to use until you move to iCloud. After you move to iCloud or after June 30, 2012, whichever comes first, those sync services will no longer be available.
つまり、Dashboardウィジェット、キーチェーン、Dockアイテム、そしてシステム環境設定の同期も、「iCloudへ移行するか、2012年6月30日を過ぎるかしたところで終了」だそうで。ガーン!
DashboardウィジェットやDockアイテムそして環境設定の同期は、当方の環境では正直微妙な結果になることが多かったので利用していなかったです。だからそれらは良いとして、キーチェーンの同期が終わってしまうっていうのは完全に想定外でした。
だってiCloudなんだから、そういう部分を含めて雲の上で同期してくれるんじゃなかったの?
キーチェーンなんて、現状iPhoneとの同期が弱い部分なんかがありますが、むしろiCloudで更に重点強化されるんじゃないかって勝手に期待してましたよ。
結局1PasswordLastPassを使え、と、そう仰る訳ですかああそうですか。もう大ショックです。

元々MobileMeの使用料を払うことでiDiskには20GB確保していました。
もちろん今でもDropboxとか使ってますよ、無料の2GBの範囲で。
Dropboxを調べましたが、50GBで年間99ドルなんですね。一見するとDropboxの方が30GBもお得に見えますが、でもそうじゃないんです。
1Passwordをまともに使うとなると、そこにもお金がかかる訳でしょ。結局今よりも出費する訳ですよ。
これまでMobileMeって値段の割にサービスがイマイチ、なんて批判もあったようですが、そんなことはないと思ってました。

  • キーチェーンもカレンダー(iCal)もアドレスブックもぜーんぶiPhoneとOn The Airで同期するのが当たり前で、
  • クラウド・ストレージがそれなりの容量(※ココ重要)使えて、
  • キーチェーンやブックマークが同期できて、
  • 記念に「@mac.com」のメールアカウントを貰えて(笑)、

それだけ出来て年額9800円は決して高くなかったはずです。
まあ私は初代iToolsの頃からずっと利用してきましたので、.Mac(ドット・マック)→MobileMeと使い倒してきましたから、そのせいで贔屓の引き倒し的なところは否めませんが。


あーあ、iCloudの有料オプションでiDiskとキーチェーンの同期を残してくれないかなあ。今回ばかりは駄目かなあ。
まだ来年の6月までは時間があるからゆっくり代替サービスの検討をしますかね…。


2011/11/08 追記)どうやらiCloudをiDisk的に使う方法が見つかったみたいですね。でもキーチェーンの同期は解決していないのかあ…。

2011年5月26日木曜日

AdMobのサイトがiPhoneに最適化

今朝早くにAdMobのサイトへiPhoneからアクセスしたら、素晴らしいことに、iPhoneに最適化されていました。


(大して儲かっていないのにモザイクをかけてるのは内緒orz)

いままで、モバイル向広告サービスの雄がどうしてiPhone向けサイトを用意してないんだろうと思っていました。これが本来有るべき姿、ですよね。
先日からGoogleアカウントとのログイン連携も始まっていたし、使いやすくなることは大歓迎です。

2011年5月18日水曜日

Blogtrottrのベータ版でEvernoteのノート分類やタグ付けまで自動化

ひさしぶりにBlogtrottrをいじっていたら、ベータ版が公開されていることに気づきました。

ベータ版に登録して新機能をチェックしてみたら、なんと、「Email subject」のカスタマイズやらフィルター機能やらが付いているではありませんか!
それってつまり、もしもEvernoteにブログとかTwitterとかのフィードを自動的に流し込んでいる場合、これまでBlogtrottr単独では出来なかったノート分類やタグ付けの自動化が可能になるってことですか?

早速試してみると、ばっちりOKでした。
こんな感じで設定します。


設定は簡単で、
{feed_title}: {item_title} @✓Archives #Lifelog
みたいに記述するだけです。あ、「@」がノートの指定で「#」がタグの指定でしたね。これだけで指定したノートにちゃんとタグが付いて格納されました。
ここまで自動化するためには、これまでtarpipeとかYahoo!Pipesとかを使いこなす必要がありましたが、ワンストップで済んだ方がものぐさな私にとっては大助かりです。たまに「どうやってこれを実現していたか」思い出せない時があったりしますのでね。(笑)
今回はフィルター機能は試しませんでしたが、キーワードで制御するタイプのようです。日本語の扱いがちゃんとしていると良いですけど、ちょっと不安。

さて、これからBlogtrottrに貯め込んでいる残りのフィードを全自動化すべくせっせと作業することにします。
しかし全自動化のために時間を取られてばかりで本末転倒な←それを言っちゃおしまいですね。