拙作「TunesTimer」は現在のところ世界23カ国のiTunes Music Storeのヒットチャートをチェックして楽曲の試聴を可能にしている訳ですが、先日「iTunes Storeが更に○○ヶ国でスタート」みたいな記事を見かけたので、iTunesを立ち上げて確認してみたんです。そしたら、確かにストアが増えてました。
「うわあ、確かに昔はバルバドスなんてなかったよなあ、Eestiってどこだっけ?あ、エストニアですか」なんて調子で一覧を眺めたあと、ちまちまとひとつずつ国旗をクリックして新規のMusic Storeがないか確認していました。何故って、国によってはApp StoreはあってもMusic Storeが無かったりするんです。というか、現時点で世界90カ国のストアを確認しましたが、Music Storeがあるのはやっぱり23カ国だけなんですね。
で、ここからが本題ですが、そうやってちまちま眺めているうちに、この「ストアの一覧」って、日本と韓国で並び順が違うことに気がつきました。
これが日本のiTunes Storeから「ストアの一覧」を呼び出したところ。台湾→中国→日本→韓国の順ですね。
さて、韓国のiTunes Storeから「ストアの一覧」を呼び出すと、なんと、韓国→日本→中国→台湾になってるじゃないですか。
あれ?と思いました。そうすると中国は?
すぐ確認しました。結果は、
中国→台湾→日本→韓国の順番です。
ちなみに台湾は、台湾→中国→日本→韓国、ですね。ちゃんと自国が先頭に来ています。(しかも、結果的に日本は台湾と同じ並び順だった、という…)
これをどう考えればいいのでしょう。
- 中国・韓国・台湾は自国のストア内では自国が(この4カ国の)先頭でなければ気が済まない
他国から見た特定の国のポジション、とか他にも色々楽しい関係が垣間見えます。
iTunes Storeという、単一企業のビジネスの内部にも東アジアの国際情勢がうかがえる、そんな楽しいひとときでした。
追記:ここを見ればiTunesアプリをちまちま眺めなくても楽曲を販売しているストアをいっぺんに把握できるんですね。知りませんでした。
iTunes Store:私の国ではどのタイプのアイテムを購入できますか?
でもそれだと(iTunesアプリをちまちま眺めないと)今回の発見は出来なかった訳で…。